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美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です
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どーも巨匠と呼ばれる建築家や 建築の世界で先生とか言われる人達には
断熱等に関し偏った思想や安直な思考をお持ちの方が多い。

まぁ「家の作りやうは夏を旨とすべし」なんて思想が湾曲し真実として間違って
伝えられてきた事の方が長い業界なので致し方無いですがw

そんなこんなでSankeiに載ってたこのコラムに雑感。

外断熱住宅でもっと省エネを 田中辰明・お茶の水女子大名誉教授 【SankeiBoz】

大枠は問題ありません。てか記事中「住宅での抜本的な省エネ対策とは断熱性能で
室温を一定に保つ特性を持たせる事で 冷暖房費を6割近く削減出来る事もある」と。

その通り。この視点は大切。

ただ そこに至るまでのロジックが偏りすぎかなって。
って訳で ちょっとだけツッコミを。

まず

---------- 家庭部門での省エネ推進は急務だ

その通り。異論はありません。

皆様は風呂を沸かす時とりあえずフタをしますよね。
当り前ですが穴の開いたバケツに水を入れても抜けて行ってしまいますが そゆ事です。

---------- 日本では内断熱が主流だが日本の生活習慣を踏まえると決してよくない。

はい残念。

その原因として水蒸気の結露を挙げられていますが 外断熱でも断熱性能が低ければ一緒。
躯体がコンクリートなら余計タチが悪い。残念ながらべパーバリアと言う技術も御存じ無いらしい。

おっとその前に一つ大切な定義を。

外断熱とは躯体の外側に断熱する事で 主にコンクリート造など熱容量の大きい建物の外側に
断熱層を設け建物の蓄熱(または冷却した状態)を逃がさないようにする断熱構造。「Wiki」

あくまで室内側躯体に蓄熱体がある事が前提

木造には蓄熱体となる躯体が無い。そこで木造躯体の外側に断熱層を設置する構造は
「外張り断熱」と区別している。何度も恐縮だけど あくまで蓄熱体は断熱層の内側にある事が
前提なので・・・躯体内通気?根本が間違ってますね。外張りにも気流止は不可欠です。

って訳でこの教授の家も外断熱だとの事だけど・・もちろんRCなんだよね??

---------- ドイツではほとんどが外断熱住宅だ。

いきなり偏ってます。

ドイツでのRC(煉瓦組造含む)集合住宅やオフィスビルなどは確かに外断熱が増えています。
増えているというのは既存改装で 外断熱に切り替える事も多いから。
と言うかRCのビルを改装すると言ったら 断熱やり変えないでどーするって位の視点です。

以前ドイツ行った時の直感としては半分位って感覚でしょうか。間違っても殆どでは無いなと。

それは良いとしても住宅に限って言えば 集合住宅を含んでも3割弱が木造。
木造の場合は特に外張りに拘った事は無く 弊社スタンダードの様な「充填+外張り」が主流
素材はミネラルウールがメインで 木造に関しては外張りのみ=ベストと言う思想はありません。

と言うか外張りだけではドイツの断熱基準に満たないからですけどね。はは

なーんか記事が偏ってるなあと思えば この先生「NPO外断熱推進会議」の副理事長さんでしたw
ただそのNPOさんくれぐれもしっかりとした団体で 私も何度か資料を頂いた事ある位です。

また「外断熱はRCの為の用語」を繰り返してみえる位ですので これ書いたライターさんが
無知なだけかも知れませんね。W造もRC造も全部一緒なんでしょう。困ったもんです。

あと最後に

冬場は太陽熱を効率よく取り入れる一方で西日を受けるような住宅では
日射を遮る工夫を凝らすとともに通風を図る。単に工法の普及を目指すだけでなく
建築理論を踏まえた設計の配慮が不可欠だ


と言うのは全くもってその通りかと思います。

何はさておき根拠の前に工法ばかり訴えるセールス~実は意味が無いことも多いって事です。
まずはしっかりとした「思想」「施工精度」そして正しい「数字的根拠」といった所でしょうか。

そそ あと「使用素材のLCA」と「コスト」もね。

「外断熱だから良い」ってのは「血液B型だから大雑把」と変わりませんですなww

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【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。

豊かな自然に恵まれたこの飛騨を、もっと住みやすく楽しくw そして笑顔と技術を全国へ。

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