忍者ブログ



美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です。
[79]  [80]  [81]  [82]  [83]  [84]  [85]  [86]  [87]  [88]  [89
前回の熱力学的平衡特性の続きです。

無断熱(それに類する性能も)の家が暖房を切るとすぐ寒くなるのは
高温から低温へ熱の移動が起こり 双方同じ温度になろうとするからでした。
 
すぐ寒くなると 快適ではないだけで無く暖房費も掛かります。
 
そこで 躯体に断熱性能を持たせる事は必須となる訳です。
 
 
 

ただし断熱により熱の移動は抑える事が出来ても

水分の移動を抑える事はできません。

 
水分は 水蒸気 → もや → 霧 → 雨 と段々目に見えてきます。
 
ここで言う水分とは 人間の目に見える大きさでは無く
 
目に見える霧雨の大きさが100 μmとすると その25万分の1程度の
大きさの水粒子ですので内装仕上げ材等は簡単に通過していきます。
 
その水粒子が全部透過してくれれば良いのですが
外部に近づくに連れ冷やされ「結露」として壁体内に残る事になります。
 
その結露が躯体を腐らせたりカビやダニの温床を作る事に・・
そこで 防湿気密の出番です。
 
 
 
 
室内側に空気や水粒子を通さないポリエチレンシートを隙間なく施工する事で
室内にある 外部より多い水分量を壁内に入れないようにします。
 
そうです。
 

防湿気密とは住まう方への健康配慮は二次的恩恵であり

防湿の第一目的は躯体を結露から守るためなんですね。

 
中気密で良い?そんな中途半端な話は存在しないのです。

 そんなこんなで断熱と気密はセットで考えましょう。
 



そこで終りでは無くw
 
併せて「躯体外側には透湿+防風+防水+通気」が必要です。
 
 
 
 
室内側からの透湿+熱を遮断しつつ
躯体の持つ余剰水分や夏季の逆転結露等々の措置として
 
多少でも躯体に入った余剰水分をシッカリ外部に排出してあげる事。
 
こちらもセットで考えなくては 片手落ちと言うか
せっかくの断熱気密が活かせません。
 

快適と健康と長寿を目的とする断熱工事とは

「適切な断熱+丁寧な防湿(気流止)+確実な透湿通気」

を全て高いレベルでクリアする事が必要なのです。

 
断熱材がどうのこうの言う以前の話ですw

 
その作り手さんのレベルは簡単に分かると思いますよ^^










なぜ断熱や気密が必要なのか。
 
今更ながら すごく原点な話をしてみたいと思います(笑
 
その前に 熱とか水分の特性を軽く。
 
まず ↓ こんな状況 良くあると思います。
 
外気温0度・湿度50%  に対して 室温22度・湿度50%
 
 
 
 
さぁこの状況 外部と内部どちらが水分量多いと思いますか?
 
 
 
さぁどっちだw
 
 
 
 
 
答えは
 
 
 
 
 ↓
 
 ↓
 
 ↓
 
 ↓
 
 ↓
 
 ↓
 
 
室外と室内 同じ湿度に見えますが(50%)

実は上図の関係だと室内のほうが水分量が多くなります。


 
単純に空気が含んでいられる水分量は気温に支配されます。
 
外気温0度が含んでいられる水分量はザックリ5グラム
 

その50%ですから 水分量は約2.5グラムとなります。

 
それに対し室温22度の場合は ザックリ20グラムの水分を保持できます。
 

その50%だと水分量は約10グラムとなるのです。


外部と室内では 水分量が違うわけですね。
 
あぁ すいません。こんなアタリマエのことを長々と(汗
 
ですが もう少しお付き合い頂き^^
 
温度差だけで考えても熱力学的平衡によると 熱とは接触させると
高温から低温へ熱の移動が起こり全体が同じ温度になろうとします。
 
そして熱平衡状態を保とうとします。
 
これを熱量保存の法則と言います。
 
そんな熱の特性と同じ事が水分にも当てはまる訳です。
 
↓ 図解すると こゆ事。
 
 
 
 
室内から室外へ熱と水分(湿気)が移動するんですね。
 
そして 室内で暖房を止めると限りなく外気温に近づいて行くと。
 
そう 殆どの冬期間はこんな感じです。
 

無断熱(それに類する性能も)の家が 暖房を切ると

すぐ寒くなるカラクリがこんな所にあるわけです。

 
だから
 
断熱とか気密が必要になるのですが 長くなったので続きは次回w
 
 
 
 
じゃーんけん
 
 
 
 
 
 
 
また明日ぁ (^_^)/~  
 
 
 
 
↓続きw
さて 本日は火曜日ですが 昨日は出張で向かえなかったので
 いつもの呟きピックアップ一週間分。
 
3月21日~27日まで一週間分です。
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 

木材が今より貴重で高価だった時代は 構造は乾燥して長持ちする為に通気優先でした。構造材を内外開放した軸組造の考え方はある程度効果を上げたと言えます。

その時代の住まいに最優先されていたのは家の耐久性であり 人の快適性・健康性・経済性では無かったと言う事。ここ次の試験に出るよw

 

 

「3年間毎日 8時間以上使っていたが、一度も壊れたことがない」30代男性

 いゃいーから働け (-_-;)

 

 

 

まともな野党が育たない土壌が一番の問題なんだな。

 

 

NO科学茂木氏の後にSEALDsの彼が来賓挨拶。そぅゆう集まりなんだなと。

 

 

↓プロ市民と市民は違う

 宮古・石垣 自衛隊配備撤回要請へ 市民300人反対集

https://t.co/wG3eZsFvtC

 

 

消費増税で個人消費は落ち込むんだろうけど延期しても問題を先送りするだけ。

ここは根本的に仕組みを変えないと消費税論だけでは難しいかと。例えば選挙権と年金を相殺にするとか年金もらえる代わりに一票の価値を1/2にする的な。世代間の格差が溝になり川になり・・。

 

 

コンクリートは熱を伝えやすいから その伝達素材を覆うように断熱材を施工するんだよ。だから熱を伝えたくない側に(室内)に施工する場合はコンクリートそのモノの蓄熱量とか 外部からの伝達熱量も考えないとね。

 

 

↓RT ソフトバンクのADSLや光とまるっきり同じということか。やる前から分かりきったことだけど、どうにか止めないとね

 

 

↓RT 新電力業者がメガソーラーを計画していて、うちの土地(原野)もそこにあるので20年間貸してほしいという。その後、解体して更地にして返すというけど、つまり彼らの発電事業はFITが満了する20年で終わるという事。その先はどうするんだろう?

 

 

なぜ来月から始まる電力自由化が失敗するのか、それは自分達の発電所を持とうとする新電力が殆どいないから。また、多くの新電力が実は彼らには割安なFIT再エネにばかり頼ろうおしている。簡単にいえばインフラ屋としての参入という心意気がないからだと思う。現時点で失敗と言っておくことにします

 

 

 

「室温が10℃低い場合に、起床時の血圧が5.7mmHg高い」 

省エネ住宅の快適性を日本サステナブル建築協会が調査

https://t.co/KXN7QwwlgS

 

 

トヨタのホンキ 

新型「プリウスPHV」、EV走行距離は60km以上

https://t.co/PZ9upZY3bK

 

 

私は事故で半身不随になって自分では動けない友人が居るけど、彼が仮に結婚してて(彼女は居るけど)5人と不倫したって言われたら素直に「おめーすげーなw」って感想しか持たないだろう。批判は解るけど個人的に乙武くんの件は それ以上でもそれ以下でも無い。

 

 

なんだかんだ乙武くん無所属で出ても当選すると思われ。

 

 

しかし何故 嫁が謝る(-_-;)

 

 

そー来たか乙武くんw

 

 

私たちは毎日 税金を払っています。

そして

私たちは毎日 税金を使っています。

 

 

例えば仮に'19年に家庭用燃料電池が80万円になったとして その低価格の恩恵に与る人は殆ど居ないかと。買電価格がバカほど高くなれば別だけど。

 

 

↓でも水素社会は来ないと思う

 家庭用燃料電池、2019年までに80万円へ 経産省が目標設定

 

 

 

虚言癖のある人とか自分を大きく見せたい人は普通に居るよ。あれは病気みたぃもんだと思うんだけど それ気づいていないの本人だけなの。

 

 

しっかし何が高いって産業廃棄物の処理が一番高い。不法投棄なんかの費用対効果よりは安いかw

 

 

少しでもリスク学とか思考の選択肢に入れたほうが良い。

 

 

↓と 全く換気しない部屋でタバコふかしながらリプ送ってるとかだと激しく闇w

 RT 今まで実際に飛んできたリプとその対応。

「福島産品が安全だと言うなら食べてみろ、福島の米で作った酒を飲んでみろ」

→「毎日食べてますよ、ほら」(と野菜や果物や酒の写真を示す)

「福島は安全だと言うなら住んでみろ」

→「ええ、浜通りの広野に住んでいますよ」





 
これ買いたいんだけどどうかな?
 
と送られてきた資料がこちら(※飛騨ではありません)
 
   
 
駅近で近隣の相場よりかなり安いとの事。
 
店舗併用リノベーションして商売 そして転売も視野にと。
 
新築で3階とか4階でも良いしとのお話。
 
ふむふむ。
 
ちょいと調べてみましたら用途地域が「第一種住専」ぢゃ無いですかっ(汗
 
用途地域によって建てられる建物の制限が異なります。
 
ちなみに土地は公簿面積で44.3㎡(13.4坪)
 
現況建物面積が1階1階:31.93㎡(9.65坪)・2階19.53㎡(5.9坪)
 
当該所轄事務所で調べた所
 
ここだと壊して新築は3階建てどころか 延床で10坪の家しか出来ません(滝汗
 
しかも店舗併用の場合は、全体の1/2以下かつ50㎡以下で無いと保健所もOK出ません。
 
となるとこの建物の場合、まず風呂とキッチンを設置して
尚且つ居住部分より小さく店舗を造る事が求められます。
 
ザックリ10坪が限界の大きさです。1階6坪って言うと12帖なので
玄関に3帖とトイレ取ったら、廊下無しでも8帖しか残りません。
 
そこに階段つけると・・・うわわわ
 
ではリモデルする価値は?と
 
単純に私の考えとしましては・・
 
・その土地がバカほど気にっている
・とにかく相場より安い
・のちのち買い手が簡単に付きそう(投機対象)
・店舗の場合 立地で集客が見込めそう
 
~等々が無ければちょっと厳しいかとお答えしました。
 
ただ店舗併用ですと前出の様な基準法・保健法等の縛りも来ますので
とりあえず人の通りや 店舗のニーズをリサーチしないと
店舗としても運営は面白く無いのでは・・と言うイメージです。
 
もとろん気に入ってみえる様でしたら見に行っても調査してもとは思いましたが
上記の理由で購入は辞めにされた様です。
 
 
店舗にしても住宅にしても 土地が無ければ建ちません(爆
 

土地を選ぶ際は一度 建物のプロに聞いてみる事が近道かと思いますよ^^








白熱球の彩って何者にも代えがたいんだけど

一次エネルギー積算しちゃうと やっぱり存続は難しいかな。

しょうがないよね。










玄関ドアにデッドロック追加。



②番部分の鍵です。



ついでにドアガードも追加。



ホテルなんかに設いてるアレです。



外から見て ドアキーが二重になってるだけで
防犯意識高く見えるので 無言の抑制になりますね。








 
今朝は霜降りていましたね。
 
 
 
朝日が当たっている所と影の所に違い分かりますか。
 
 
 
気温は氷点下なのにコレが太陽のチカラです。
 
影の部分だけはしっかり冬ですね。
  
 
 
 
太陽熱を上手に取り込み そして丁寧に遮断する。
 
パッシブデザインの基本が こんな所にあります。









さて 月曜日ですので いつもの呟きピックアップ一週間分。
 
3月14日~20日まで一週間分です。
 
~~今週は少なめで^^~~~~~~~~~~~~~~~~
 

RT 野生動物が安全にハイウェイを渡れるように作られた橋。オランダ

 

 

 

 例えばガッツリ英国!みたいな10棟以内のコンセプトタウン創りたいな。

 

 

奨学金の金利が住宅ローンより高い時点で「奨学」では無いかと。

 

 

今の現状ではディーゼル車よりEVのほうが走行1km当たりCO2は増える。EVは電源によって環境負荷が決まるって事ね。とは言えPHEVアウトランダーとか良いなぁ。キャンプ行ってTV見たり瞬間ケトルでお湯沸かすとか楽そうねw

 

 

とあるフローチャートが知りたくて

建築士協会に電話

建築士会に聞けと

建築士連合会に聞けと

結局国交省のHP見れよってなった。

 

良く判らん法人多いな(笑









キッチンに隣接したアーチの向こうが畳一枚分のパントリー



両側に深さを替えた種板を並べて収納力抜群。



床はテラコッタ敷き詰めなり。





本日 築25年のおうちリモデル打ち合わせにて
25年前に提出した見積り見せていただきました。
 
青焼きが懐かしいw
 
25年前と言うと ここ飛騨高山でも 窓といえばアルミ製シングルガラス
壁断熱と言えば10K品GW50mmなんてのが普通の頃。
 
そんな頃
 
 
 
 
ちゃんと木製窓LOW-Eガラス使ってます。
 
新省エネ基準の頃ですよ。
 
現行基準の最高ランクでも 熱貫流率=2.33Wにも関わらず
25年前なのに 熱貫流率=1.6Wの性能の窓使ってる訳です。
 
今でも十分通用する事は判りますよね^^
 
性能基準が古くなっていないって事。
 
ちなみにダブルハングってのがこんな上げ下げ窓。
 
 


外壁は塗り替え時期ですが こちら米国製の窓(木製アルミクラッド)
この頃の日本の窓は性能悪すぎて使えたモノでは無かったんですw
 
昨日今日始めた高断熱では無いの判って頂けました?ww
 
今 家を建てるならもう決まっている未来~例えば2020年の
次世代断熱基準の義務化はもちろん 国交省が2030年には導入したい
ZEH(セロエネルギーハウス)などにも対応して造っておくべきです。
 
建築基準や基準値は結構頻繁に変わります。
 
基準が変わったからと 価値が無くなる家なんて悲しいでしょ。
 
今後の基準値スケジュールは大体決まっています。
 
十年後に「しまった」なんて事が無いようにしたいモノですね。







【伊東豊雄氏設計の施設、屋根に水たまり…補修へ】
http://goo.gl/eq73Vl 【 ASAHI NEWS】
 
2015年7月に開館した岐阜市の「ぎふメディアコスモス」の木造屋根に
水たまりが発生する問題で 施工の不備が認められ修繕される事に。
 
修繕費は設計者・施工者双方が分担して全額を負担する。

 
って こんな屋根だよ・・
 
 
  
「画像はケンプラッツさんより」
 
こんな屋根に太陽光パネルを付けて
パネル下に水たまりが出来ると言うクレーム・・・。
 
いぁ 普通に屋根組もうよ(-_-;)
 
わざわざ難しい屋根作って予算は掛かるわクレームは来るわってもぅ(-_-;)
 

ちなみに施工会社は 着工前にモックアップを組んで載荷試験を実施し
太陽光パネルを載せるため 重量に対する検証は念入りに行ったとの事。
 
木材は変形しやすいため 慣らし期間が必要。

竣工から2年間は毎月 屋根の変化を計測する条件を技術提案書に
盛り込んでいたって事で 起こるべくして起こったと言う事なのでしょう。
 

さて
 
歴史に残っている建物を思い出して下さい。
 
奇抜なモノは無いでしょう。
 
建物の耐久性とはハード面だけで無く デザインと言うソフト面も担っています。
 
流行りを追わない 麗しい建物を所有しましょう。









こー見えて実は





オーバースライドドア。

http://eyescode.bijual.com/Date/20151204/ 【 ブログ:ガレージドアの調整 】


見た目とか やっぱ格好付けなきゃだよね。








カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
こんにちは。
HN:
Eye's @ オカダ
性別:
男性
自己紹介:
アイコン、くっ てしてますがw

【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。

豊かな自然に恵まれたこの飛騨を、もっと住みやすく楽しくw そして笑顔と技術を全国へ。

MAIL = infoあっとhousingeyes.com
ふぉろーみぃ
最新コメント
[09/22  ハレルヤ@あいず]
[09/21  あおはる]
[02/06  ハレル屋@あぃず]
[02/06  可愛いおくさん♡]
[08/23  ハレル屋@あいず]
ブログ内検索
最新トラックバック
アーカイブ
忍者ブログ [PR]
PR