2019年1月1日から 欧州連合(EU)域内の全ての新築の公共建築物は
年間のエネルギー使用量の収支をほぼゼロとする事が決まっています。
性能とコストを最適化した木造ゼロエネビル
それを踏まえ ドイツ連邦環境庁の新しいオフィスビルは
「Haus 2019(2019年の建物)」と名付けられ 2019年から義務化される予定の
基準を想定し実践することを目的として2013年に完成しました。
細かな特徴は上記URLをご覧頂く事として 大きな特徴の一つとしては
構造躯体やファサードは再生可能な資源である木材で構成してある事。
更に オフィスビルによく見られる大きな開口は 熱損失の低減を目的に
トップライトとポツ窓と呼ばれる 独立した開口部となっている点。
向こうでは外壁仕上げに木材を使っても無塗装とする事がトレンドで
経年変化による退色を愉しむ事が普通。
さて その「ほぼゼロエネ」の性能値はと言えば下図(全てクリッ可)
この表にある熱貫流率とは ご存知 熱の伝わり具合を表した値。
熱伝導率に加え 材料の熱の伝え方に加え 厚みも評価し
壁や天井など 部位別仕様の断熱性能を評価した数値です。
まぁ面倒な計算値は抜きにしてもw
単位は「 W/m2・K 」で 数値が小さいほど断熱性能が良いことになります。
表の上中央は 2014年度の省エネ政令に基づくドイツ国内の最低基準。
上左(Haus 2019が今回ピックアップしたオフィスビルの性能で
右はパッシブハウス研究所が定義する最低基準。
ただEnEV2014ってあくまで非住宅ですよ・・日本だと普通にアルミ窓の
シングルガラスに ほぼ無断熱な躯体だったりするカテゴリーです。
シングルガラスに ほぼ無断熱な躯体だったりするカテゴリーです。
そして
黄色枠で囲った表が我が日本の寒冷地!飛騨高山の基準。
全体に甘いですが 特に窓基準とか穴としか言いようがありませんね。
ただ
そんな基準でもクリアしてれば「高断熱!」って言っちゃっても嘘では無く(汗
判りますよね。
躯体性能はイメージでは無く 数字と根拠で語りましょう。
それともうひとつ!
これらの基準は やりすぎてもダメだと言う事!
「エネルギー効率と経済性が最適」
「イニシャルとランニングの総コストが最適となるレベル」を目指すべきであり
経済効率を考慮していくこととして明確化してある訳です。
その辺はまた取り上げますが
弊社で良く言う「ライフタイム」で回収できる投資←と言う事に尽きるでしょう。
バカみたいに資源使って性能値だけ上げても
それは単なる自己満足であり 正しいコスト配分では無いと言う事です。
そろそろEUでは 性能値合戦からコストの最適化かつ
合理的なバランスに落とし込む段階に来ているらしいです。
やっぱり
躯体性能はイメージでは無く 数字と根拠で語るべきですね。
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