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美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です。
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鉄は木材と異なり 高温に熱されると急激に強度が落ちます。
 
住宅の9割以上が木造であるアメリカで 木造より鉄骨の方が
保険利率が高いのはそんな内訳もあります。
 
さてそんな鉄骨造ですが 先日(3/24)飛騨市にて火災がありました。
 
知人も住んでいた集合住宅なのですが 築20年近いのに
全部屋や共用部分にも火災報知機が設置してありまして
朝5時の火災にも関わらず死者も出ませんでしたので
不謹慎ながら事例として使わせていただきます。
 

大家さん知っていますが・・どうも大家さんのタバコ不始末が原因の様です。
 
タバコ・・気をつけましょう。
 

さて火事は朝の5時過ぎ。
 
住民の方が避難してから煙が回った様です。
 
一部3階の方が少し逃げ遅れた様ですが
近隣の方の協力にて怪我無く逃げれた様で本当に良かったと思います。
 
で題材の「鉄骨造は火事に強いか?」ですが答えはNO。
 
確かに躯体の鉄骨は燃えにくいかも知れませんが
気流にて煙と熱は瞬く間に建物中を回ることに。
 
こちらが ザックリした構造断面。
 
 
 
ピンク部分が鉄骨躯体ですが 各部屋は躯体とは独立して存在しています。
 
躯体こそ鉄ですが 内部は木造でしかも気流止めや構造上の防火区画などありませんから

一度火が出ると壁や天井裏が「煙突」となって煙と炎が走る事になります。

 
クリックで大きくなりますが
(ショッキングな画像でです。無理な方はこちらブラウザをお閉じ下さい)
 
例えば矢印部分 バルコニーの手摺や天井から煙が出ていますね。
 
 
 
風で流されていますが 最上階まで煙が回っている事が分かります。
 
 
 
こちら煙が出る前に消火されていた様ですが この通気が引き金になって
一度消火した別の部屋から新しく炎が上がった様です。
 
 

この画像でも バルコニー周りから煙が出ている事が解りますね。
 
そして あっと言う間に煙に包まれました。
 
 
気管支に異常を訴える方は多かった様ですが 死者が出なかったのが救いです。
 
しかし炎こそ回らなくても一度ここまで煙が回ると そう簡単に臭いは抜けません。
 
もちろん上階の方は衣類等全て燻されてクリーニングしても二度と着れない事に
 
火が消えてしまえば何も無かった様に見えますが・・
 
 
 
躯体以外 全て造り直さないと使えない建物になってしまいました。
 
諸手を上げて鉄骨は火事に強いとは言えませんね。
 
 
何も高い防火建材を使いましょうと言う話ではありません。
 
防火認定建材でも結構ヤバイのありますし。
 
 
まずは火の用心。
 
更に燃えても有毒ガスを出さない建材の使用など出来る事はあります。
 
 
あと最後にもうひとつ
 

煙が簡単に回るって事は熱や湿気も簡単に回ると言う事です。

 
室内環境は複合的に考えたいモノです。

 

 
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【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。

豊かな自然に恵まれたこの飛騨を、もっと住みやすく楽しくw そして笑顔と技術を全国へ。

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