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美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です。
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昨日の勉強会にて「遮熱シート」の質問がありましたので 簡単に雑感。
 
なんでも最近では 充填断熱+外貼り断熱+遮熱シート=トリプル断熱なる
良く判らない方程式があるそうで。ちと意表をつかれましたが(汗
 
数年前 弊社にて付加断熱として充填+外貼り断熱を標準化した時など
同業さんから さんざ「無駄」扱いされて来ましたが 最近では結構耳にする様になり
まぁ施工精度等は置いておいても 認知されるのは良い事だとは思いつつもw
今度は突然「遮熱を断熱と位置づけ」してトリプルと・・おーいジャロさーん(笑
 
遮熱=断熱では無い事はさておき 本日は「遮熱シート」の是非。
 
遮熱シート 最近では各メーカー出てきたのでご存知の方も多いかと思いますが
元々はアメリカ発にて 簡単に言うとアルミ蒸着の銀色シートです。
※アメリカ発で海超えると何故か意味が履き違えられる事って多いですけどね。
 
このシートを貼る事により 断熱では無く遮熱として熱を反射しようと言うモノで
個人的見解で言えば 最外皮部への施工以外では
全く意味がありません。
 
なんて言い切るのも実は10年以上前 標準で使ってたからww
使ったは良いけど どーにもその価格上昇分が体感出来ない・・。
 
実物実験体とか作って検証とかもした事ある位ですから まんざら単なる印象でも無いのです。
 
公的には一昨年 某大学の研究室でも試験体を使っての研究発表にて
「しっかりと断熱された躯体には遮熱シートの効果は無い」ともハッキリ断言してあります。
 
裏をかえせば 次世代基準にも達していない断熱躯体に対しては多少の恩恵があるって事で
「うち 断熱大した事ないんでシート使ってます」ってフレコミだったら正直な工務店さんでしょうw
 
単純に その試験データこちらに転載できれば良いのですが それが可能なのか判りませんので
ここでは伏せます。 ご興味のある方には提示させて頂きますので御一報を^^
 
100913.jpgそんなこんなで
 
「遮熱シートは土台火打ちと同義」
であるって事でお手打ちを。 
 
※右画像が土台火打ち。~土台隅部に入れるナナメ材で
「土台の変形を抑える事」が本来の目的である部材。
 
普通に考えて判る様に 土台下には堅牢なコンクリート基礎がある訳で
そこに「火打ち」入れるより 基礎との緊結アンカーボルトの数を増やした方が
確実に変形には耐えられるぞって言う お粗末な部材信仰。
 
束石工法時代からの流れで 未だ受け継がれている訳わからん思想のひとつです。

ん?解りづらい?では3000ccの車乗ってて「もう少しトルクが欲しい」と10ccボアアップする。
トルクを増やしたいならボアアップより先にやることあるべや?って事ざます。・・余計か(爆

とりあえず
 
目的の本質を見失うと方法論まで間違えちゃうよって話でした。

注意:上記雑感は特定の工法・部材を卑下している訳ではありません事 御了承下さい。



 
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【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。

豊かな自然に恵まれたこの飛騨を、もっと住みやすく楽しくw そして笑顔と技術を全国へ。

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