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美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です。
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ご存知「長期優良住宅」には 断熱性能として
性能表示における最高ランクである「等級4」が求められます。

今回は「壁における断熱」のお話。

例えばⅡ地域(飛騨)にて 壁に求められる断熱材は
R値(熱抵抗値)換算で単純に「2.3m2K/W」を満たせば良い事に。

と言いつつ なんの事はありません。

↓ 画像の①部分に 熱伝導率【 0.038W/mk 】の断熱材を
たかだか 90mm充填すれば規定をクリア出来ます。

100218.JPG

しかし それで良いのか?

① 断熱材を充填すべき壁厚
② 開口部を繋ぐマグサ
③ 躯体横架材
④ 断熱材を充填しちゃったよ

この画像で5割を占める位の ②と③の部分は普通に木材ですね。

最近の木軸造は 構造躯体(梁等)を露出する様なデザインが
流行りですが そこに問題提起。
・・悪いと言ってる訳では無いですよ^^

例えば木材の熱伝導率は 0.12~0.19W/mk。
今回のモデルに当てはめると 使用木材は天然1種にて「0.12W/mk」。

断熱材の充填された部分は それだけで基準をクリアするとしても
外部と繋がっている木材部分はどうでしょう?

通常行われる工事~外部通気層から室内への構成部材に熱伝導率を掛けてみましょう。

(構造用合板×厚み)+(木材×厚み)+(内装下地×厚み)で導き出せます。
単純に画像の木部分の熱抵抗値は R=「0.879m2K/W」

あらら 断熱材充填の部分ではクリアしてるのに
木材部分では 基準である「2.3m2K/W」に全く届いていませんね。


吹き抜け等で無い場合は 天井裏と言う空気の層が出来るので
その限りではありませんが 吹き抜けや天井梁等表しにした場合の
木材部分では そこが多少なりとも熱橋になる事は否めません。

それでも仕様規定では ソコに全く触れません。
すなわち 長期優良住宅の基準からは外れない訳です。

ちなみに 上画像に断熱材を充填後べパーバリアまで施工したよの図

100218-1.JPG

ピンクの部分(断熱材)と木材部分の比率が判りますね。

えー そんな大雑把な基準なのー?って声が聞こえた様な^^

さて 続きは明日(笑


=== 熱抵抗値(R値)って何だ?

熱抵抗値(R値)とは 材料の熱の伝わりにくさを表す数値。
裏表に1℃の温度差がある場合に ある厚さの材料の中を面積1m2あたり1秒間に伝わる熱量の逆数です。値が大きいほど熱が伝わりにくく 断熱性能が高いということになります。
[ 単位は m2・K/W ]



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【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。

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