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美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です。
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一部コアなファンの方々の為に(笑
先日の会場を例に 本日はべパーコントロール(防湿・気密管理)について。

改正建築基準法において「気密性能」が除外されたのは記憶に新しいけど
「気流止め」と言う考え方が入ってきたのは 長期優良基準も同じ。

ただ・・チェック機能は無いけど(汗

とは言え「気密性能」は外部環境に左右されない室内空間の構築には必要で
それは快適性だけで無く 維持費(空調ランニングコスト)にも直結します
【レディオクラブの楽屋へ】

もちろん「壁体内で管理出来ない気流を止める」と言う考え方は
快適な居住空間を維持する為には必要不可欠ではあるけど
その他 躯体を結露の脅威から守る為にも やはり大切な考え方。

今回の会場はツーバイフォーなので 躯体の気流止めは
建て方時に済んでしまってる状態だけど 最上階の浮力止め作業は
先張りべパーバリアとして 大切な技術。

100212.JPG

何度も登場してる言葉なので こちら御覧の方はご存知かと思うけど
壁~桁~屋根間において 先に気密シートを配しておく事によって
作業性の向上はもちろん経年変化による気密劣化を防ぐ事が出来ます

その先張りシートは断熱を終えた後作る下地に配したべパーバリアと
重ね代を取った上で 連続する様気密テープで留められます。

100212-1.JPG

そしてまた天井との気密シートと壁のシートを連続させる訳です。

100212-2.JPG

べパーバリアには気密性能の他 断熱材を守る為とか浮力抑制等々色々ありますが
先貼り施工によって 木材の収縮等からの性能劣化を防ぐんですね。

あと忘れがちなのが「コンセント」「換気等貫通部」の処理。

コンセント周りも気密や防湿の劣化箇所に成り得ます。

ウソだと思ったら 暖房かけた部屋でコンセント部分に手を当ててみてください。
スースーと吸われていたら壁体内に気流が生まれている証拠。

それら軸組造の場合は 外壁だけで無く内壁にも当てはまります
これらは寒冷地のみで無く 温暖地にも言えますね。

080305.jpg

コンセントからの漏気を防ぐ為には コンセントボックスを
べパーバリア内に移動して設置する事が得策。

100212-3.JPG

こんな感じの気密ボックスを室内側べパーバリアと連続させて
その室内側に コンセントボックスを設置する訳です。

100212-4.JPG

うちでは標準仕様ですが こちらも「長期に変わらない断熱性能」や
「躯体を結露から守る」為には大切なスタンダードだと考えます。

気密ひとつ取っても 計算上の数字には出ない性能の差が出ます
ちなみに前出の通り長期優良等々には 気密性能は問われません。

もちろん使用材料や工法により求められる施工方法は異なりますが
同じ性能等級の中にも「質の差」は存在するって事ですね


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Eye's @ オカダ
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男性
自己紹介:
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【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。

豊かな自然に恵まれたこの飛騨を、もっと住みやすく楽しくw そして笑顔と技術を全国へ。

MAIL = infoあっとhousingeyes.com
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