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美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です。
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各党の政権公約 概要ですが環境関連のみピックアップしてみました。
 
■ 民主党

環境問題・少子高齢化などの解決策や観光分野などの積極策が生み出す需要で
雇用を拡大し「強い経済」「強い財政」「強い社会保障」の好循環をつくり出す。
 
・ コメの戸別所得補償制度のモデル事業を検証しつつ段階的に他品目・農業以外
  の分野に拡大。
・ 口蹄(こうてい)疫感染拡大阻止に全力をあげ 経営再建対策を講じる。

■ 自民党
 
緑の地球と豊かな自然を守る。

・ 温暖化ガス排出量を2020年までに05年比15%削減。
・ 緑化版エコポイント制度を創設。

■ 公明党
 
-- 特に記述無し
 
■ みんなの党
 
-- 特に記述無し

■ たちあがれ日本
 
-- 特に記述無し
 
 
~と言ったトコロで 今回の公約には目新しい主張は無い。
経済関連以外は 票に繋がらないとの判断か。
 
となると 郵政・外国人地方参政権あたりが争点?浅ぃな。
 
何度も言うけど「お金は無いより あった方が良い」と言う主観はそのままにしても
経済拡大至上主義の「幸福感」では無い方向性の模索も必要かなって。
 
また 今回の選挙としては単に議席争いが表立っているが
共産・公明を除いては 各党「消費税」増税をちらつかせ始めた。
 
消費税については まった無し感が漂ってきましたね。
 
とりあえずメディアの偏り報道に振り回されない様 注視していきますか。
北米内陸部には 不安定な初夏の季節にヘイル(Hail)と言う
野球ボール大の「ひょう(雹)」が降る事があります。
 
昨日の「やほー」トップに紹介されていたので見られた方も多いのでは。【 YouTube 】
 
 
車のガラスなんかも割れまくり被害続出・・。
内陸部の住宅で 瓦や金属屋根が普及していない理由が判りますね。
 
場所はオクラホマシティ。緯度的に言うと 北緯33~38度に位置してるので
日本で言う所の 熊本~新潟の範囲でしょうか
 
ざっと「メルカトル法地図」に 緯度の高さ落としこむとこんな感じ。
 
 100530.jpg
 
いかに日本が「海流の恩恵」に預かっているかが判ります。
 
しかしアメリカって国は広い。 北部ではマイナス30度の極寒が続くと思えば
南部では高い湿度と気温に支配され 特に東部は毎年巨大なハリケーンに襲われています。
 
もちろん未だ発見されていない無数の活断層による地震にも脅かされている訳で。
 
そんな過酷な環境である北米にて 100年を超え住み継がれる住宅ストックの9割以上が
木質構造であり またその9割がプラットフォームコンストラクション(日本で言う2×4)である
と言う事実は 真摯に受け止めなくてはいけないのかも知れません。
 
不確定な未来に将来の不安無く 次世代に受け継いでいける住宅のチョイスは
ひとつの選択肢としても やはり大切な自己防衛策と言えそうです。
 
てか ヘイル・・すごすぎ。

 
えー本日は 高山市が「飛騨の里駐車場」に建設事業費
7000万円を投じて建てた「エコハウス」見に行ってきましたよ。
 
環境省が推奨するエコモデル事業・全国20カ所のうち
そのひとつが「飛騨高山・森のエコハウス」です。
 
場所は「飛騨の里」を目指せば判ります。 
開館は土・日で 時間が10時~16時までとの事です。
 
ご尽力頂いた市内の関係者さん お疲れ様でした。 
案内して頂いた推進事業会の方 うちの協力業者さんだったし(笑
ご説明ありがとうございました。
 
 100522.JPG
 
・・・
 
感想・・    聞きたい方は直接お話します(謎
 
あ そそ目標Q値は1.9だそぅです。

 
太陽光発電協会発表によると 2009年度の太陽電池セルモジュールの
出荷総量は前年同期比115.2%増の52万5787Kw。 
出荷構成比は 国内出荷が40.4%・輸出が59.6%。
輸出の伸び率は国内と比べ低いとは言え 安定かつ結構な総量。
 
国内出荷の大幅増は補助金政策のおかげ 判りやすい(笑
 
ただその裏では 無理矢理な営業攻勢も問題になっているし
施工体制そのモノも追いついて居ない現状 安易な導入には注意が必要。
 
しっかし15年とか後 ゴミの山になって居ない事を願う。
 
 
県が民間に委託して調査した結果によると 飛騨市内にある古民家の3割は
跡継ぎが居なく このままでは急速に消滅してしまうと言う。
 
 
県も何調べてんだ・・なんて事は置いといてイマサラ感のあるデータではあるけど
改めて数字を見ると ある意味「田舎暮らしのススメ」的な啓蒙だけでは
解決出来ない現状が見える。
 
100517.JPG日本の国家的人口減少を考えれば
致し方ないとは言えるけど問題は大きく2つだろう。
 
まずは立地的条件。
 
これは公共インフラの少ない地方にとっては致命的。
ただし それはそれで良しとする生き方もアリだけど。
 
その辺 地域発展や飛騨の良さをアピールするとか
思い切って「移築」でしかクリア出来ない問題だからスルー。
 
もぅ一つは居住空間としての性能。
 
実際 飛騨地域は寒くて暑い。
 
その環境において「いろり」による暖房を想定した造りでは
中途半端な快適に慣れてしまった現代人にはキツイ。
 
真の意味での「古民家再生」とは 経年の良さを追従しながら
現代の暮らしにあった性能や安心を提供する事だと思う。

たとえばたまーの里帰り おじーちゃんの家寒いし暗ぃから行くのヤダなぁなんてのより
古いけど快適だし やっぱ飛騨って良いトコだなぁ うーん そろそろ家族で・・なんて無きにしも(笑
 
Uターン起因や転売等も視野に なんとなく昔っぽく改築して デザインだけに満足してしまうのは
住まう方にとって本当の意味での「再生」には繋がらない
 
いわゆる古民家に断熱や耐震など そこらの新築に負けない位の
住宅性能を持たせる事は可能。
 
もちろん費用対効果に照らし合わせての話。
 
寒くて暑い飛騨ではあるけど 有り余る自然の美しさや季節の移ろいを
肌で感じられる訳で ホント良い所。

そんな土地に快適な住宅があれば 日本一暮らし易い土地にも成りえると思う。
 
古民家っていう ひとつのノスタルジーに浸るのは早すぎる。
まずは「住」に求められるだろぅ潜在的な欲求を満たす事が必要かと。
 
古民家だから「 暑かろぅ寒かろぅも仕方ない 」では本末転倒。

 
100516.jpg「なのに使えない場所がありました。」
~なかなか気の効いたコピーにございます。
 
東京ガスの新戦略 【 ソラモ 】
 
バルコニーの手摺りに集熱板を取りつけ
給湯にその熱を使うシステム。
 
不安定な太陽熱回収を補うため
ガス給湯器を併設してるのがポイント。
 
冬季の太陽射角度は低いから
垂直面で集熱するのは得策だと思う。
 
ただ 垂直面での熱回収は難しかっただとうと思われ。
技アリ。
 
住宅の環境負荷を考えると やはり大きいのは給湯と暖房エネルギー
 
パッシブな住宅を目指すなら そこを押さえなければイケないけど
コストとの兼ね合いも重要。
 
それでもマンションだけで無く 一般住宅にも使える手だなぁなんて思ってたら
 
前出の「ソラモ」同様 太陽熱を回収しその貯湯熱の安定の為に
ヒートポンプユニットを組み合わせている。
 
これ凄いのは 入浴後の浴槽熱まで回収しちゃうって辺。
貯湯熱分のロス率などは解らないけど これまで捨てていた熱なんだから
なかなか革新的な廃熱利用とも言えそう。
 
価格的にも投資費用の回収は見込めそうだし 今すぐとは言わないまでも
今使っている機器類の更新時に候補として考えられそうである。
 
この辺が実質的なエコ機器とも言えそうだ。規格の統一で輸出基軸にも成りえるぞと。
 
コスト回収なんかも考え 太陽光発電なんかより全然 現実的でイケそうなシステムかな。
視野に入れておこうっと。

 
100510.jpg英国老舗百貨店「ハロッズ」 投資家アル・ファイド氏より
カタール政府系投資会社へ転売。
 
政府系ってトコがミソ。
 
カタールと言えば言わずと知れた産油国。
 
原油や天然ガスの輸出が政府収入の7割を超え
税金等に頼らない裕福な国。
 
そこが何故 と言う事を考えたい。
 
カタールに限らず産油国は 原油枯渇を視野に
その資金を元に新しい産業を模索している。
 
持続可能な社会実現は 中長期に確実な落とし所を設定しないと
何の為の「省エネ」なのかを見失う事になる。
 
しばし目にする 目的の解らない「エコ」啓蒙とか 軽く悩んでしまぅ。

 
と言う訳で 昨日の続きです

日本の林業を取り巻く環境 本日は

5) 政府は何をしたか&現状と今後
6) 小さい政府は日本に馴染むか
7) 地方はどうすれば良いのか
8) 現在の状況を打破する為には何が必要か  ~について。

5~7は別々に書こうかと思いましたが 内容が被りそぅなのでヒトククリに。

5~) 政府の方向性もろもろ

昨日は政府の方向性として 憤った感で締めくくりましたが
実は今年辺りから ちょっと期待しても良いのでは?なんて甘い事も考えています。

と言うのも昨年末 林野庁は「森林・林業再生プラン」として
木材自給率を今後10年で 現在の24%から50%まで引き上げる目標を掲げた訳で
今年2月からは調整に入っている模様です。

実現すれば 生物多様性も含め何十年後かの森林は今とは全く違うモノになるでしょう。

森林・林業再生プランについて 【 林野庁 】

この再生プランは大枠として「コンクリート社会から木社会へ」をスローガンに
「日本版フォレスター制度」の創設や「セーフティネット」の確立を想定しています。

「木材の安定供給体制を構築し 儲かる林業を実現!」ってコンセプトが明快で
森林資源搬出の為に林道を確保するなんて方針は 中々良いかと思いますが如何でしょう。

世界的・社会的な流れからも 追い風が作れそうでもあります。

ただ実際 セーフティネット等あまり政府が一業種に関与する事は JAL然り USの車メーカー然りで
必ずしも良い結果をもたらさないとは考えますが ここは「渡りに船」と捉え林産業者は来る波に乗り
それが当たり前と思わない様 地に足をつけた取り組みが求められると思います。

その他 国交省なども昨年から「木の家」を促進するため「長期優良住宅」の促進など
省庁間を超えた取り組みも既に始まっています。

色々問題の多い民主党政権ですが これまでに無かった方向性として
この辺は非常に評価出来る取り組みかと考えます。

そこで問題なのが予算と取り組み方法。

仮に予算が付いたとして ただ金ばらまいて結局 天下りの団体が吸収しちゃった・・
では泣くに泣けません。

そして付けるハズの予算はどこから持ってきましょう。

昨日は 防災や環境と絡めて多角的に森林の恩恵を検証すべきと書きましたが
それとは関係なく 既に政府は環境対策として景気低迷国から排出権を購入しています。

ここでは何度も上げているので詳しくは省きますが ホットエア購入なんて切り札でも何でも無く
単に税金を垂れ流してるだけの自慰行為に過ぎません。バカバカしぃったら。

ここは一発 「目標値25%削減の為には自国の森林を再生させる事が急務です」
と諸外国にアピールして 見せ掛け排出権取引からの離脱を視野に
その分ガッツリ林業再生に回すって感じでどうでしょうか。

キッチリとした再生計画と 新しい森林によるGHG吸収&固定を数字に落としての話です。
ちなみに古い森林のCO2吸収能力は殆ど無く 炭素固定としてしかカウント出来ません。

そして林業に回す事を決めたら お金の落とし所として生産のシステム化・効率化に特化し
伐採省力機械の導入促進の為 無利子融資・いっその事ある程度肩代わりするとか
償還期限を伸ばすなんて言う制度姿勢でも良いのかもしれないけど
とりあえず ダイレクトに現場に恩恵が届くような資金計画を行う事で経済対策にもなると。

作業者1人当りの生産効率が上がれば 損益分岐単価は落ちる。
イコール手を入れられる森林面積も増える。
そうなると雇用にも反映してくる。

その上で販売経路のシステム化 そして業界全体の嵩上げを狙いたいトコロ。
販売経路が確立できれば 伐採・育林をセットで採算ベースに乗せられる可能性が大きくなる。

もちろんそれには既存の林産業者さんの意識改革が大切な起因になる訳ですが。

さて あれこれと機械による現場のシステム化を押しましたが
実際その類の機械を使えるのも 化石燃料を使えるうちだけです。

化石燃料が無くなれば どんなに頑張っても機械は動きません

30年後か100年後かは判りませんがその時が来たら ある程度人の手で管理出来る様
環境整備をしておくって事も 中長期で考えたら必要な事では無いかと思います。

それらを視野に置いての高効率システム化です。

現在 岐阜県や高山市などは 先駆け的に県内産の木材供給には補助金交付など
行っている事は非常に評価すべき事かと思いますが インフラが追いついていません。

前出の木材グレーディングや育林のシステム化も含め 二次製品への販路や
今後の人口縮小にみる管理能力維持の手法模索
と言った点ですね。

「補助金出すから買いなさい」だけでは一時のカンフル剤にもならないと思うのです。

私も含め林産関係者の方 ダメだダメだの前に政府が新しい方向を見だしたのは確かな様です。
アンテナを張り巡らせて 時流に乗ることも必要な事かと思います。

そして国としては全体の字絵図を書き そこに手を上げた業者や自治体に補助を行う
と言うフローを確立して頂ければ 随分景色は変わる様には思うのですが。
その資金はホットエア購入予定費ですww

あくまで現況打破では無く 近未来の周辺環境への投資として。

政府には もっと長期に俯瞰して見て頂く事を希望したいところです。

自治体も 金出せ 権利よこせ では国も財政上無理でしょう。
そんなこんなで 小さな政府は日本には馴染まない様にも感じますが
まずは現場の声を聞き 官民一体とした「提案型」の新しい行政を模索する事が
近道なのかもしれません。

森林は林業だけで無く 海や大気まで絡めた大きなエコシステム(生態系)における
非常に重要なキーなのですから


なんだかんだと書き散らしましたが 現在国内産木材を取り巻く環境は
これまでに無かった追い風が吹こうとしています。これに乗らないでどうする。

そしてこの位に満足するのでは無く(何もしなければ今までのままです)
木材の伐採・育林から搬出・販売ルートまで 全てをシステム化し
一連の流通効率を高める事が 海外材に負けない為の最低条件かと考えます


もちろん住宅供給業者はそれに甘んじる事無く 選択視野は常に広く深く。

日本の林業環境は 単なるノスタルジーを懐かしみ悲観しているだけなら消えていくのみです。
そしてそれは「生物多様性」にも大きく関与する事は忘れてはいけません。

画像は欧州で導入されているハーベスタと言う林産機械。
立木の伐採・枝払い・玉切りまで これ一台でこなす。


100507.jpg

画像:リンク先の日経ビジネスより

日本の林業の生産性は欧州の20分の1!なんて記事を紹介いたしましたら
国内林産業の問題は何だろう?とコメントいただきました。ありがとうございます ,,orz

コメ欄では長すぎたので こちらに^^
またしてもクダラン戯言ですので お許し下さい。

実際 林業の衰退を考えると「卵が先かニワトリが先か」理論になってしまうので
簡単ではありませんが カテゴリー別に書き散らかしてみたいと思います。

以下 目次とします(無意味に長いす・・ごめんなさい)

1) 林業従事者の低収入
2) 林産業関係者の怠慢 
3) 建築基準の強化は木材業界にとって悪法か
4) 林業を環境や防災と繋げられないのか
5) 政府は何をしたか&現状と今後
6) 小さい政府は日本に馴染むか
7) 地方はどうすれば良いのか
8) 現在の状況を打破する為には何が必要か

1) 林業従事者の低収入

日本の木材の価格低迷から 確実に林業に携わる方の収入は減っています。
従事者数そのものが減っているにも関わらず 賃金ベースも減っているのです。

これは一定の規模・効率化を進めないと産業として成り立たない事を現わしています。

先日も 知人が林業関係から手を引きました。

知人曰く 「 仕事は好きだけど 子供と嫁を養えない 」との事。
危険と隣り合わせの仕事に対する報酬としては 低すぎると言わざるを得ません。

従業員としては 仕事は好きだけど → 給料安すぎ → 職替え~となり
経営者からすれば 仕事はあるけど → 木材が安い → 売っても金にならない → 給料払えない
~と言う雇用そのモノすら 負のスパイラルが増長している事に他ならないでしょう。

逆に 日本の木材の値段を上げるとどうなるか。
日本の木材が高い → 消費者は高い物を買ってくれない → 海外の方が安ければそちらを買う。

ご存知 これが今の日本の現状です。
鍵を握るのは消費者と言えますが 消費者だって余るほどお金持ってる訳ではありません。

2) 林産業関係者の怠慢 

本当に日本の林業の生産性は欧州の1/20なのか。
・・あながち それ以下かも知れません。

以前 カナダの木材伐採を視察に行った事があるのですが 大きなローダーが一台
切り立った山を自走して 伐採・枝払い・玉切り・トラックへの搬送を行っていました。

一台ですよ。

日本だと3~4人で一日掛かる仕事を オペレーター1人が20分も掛からず
やってのけるのです

もちろん育林・伐採の一連の作業は国策として その後の植林もワンセットです。

近年の日本では 小泉政権下・構造改革の名の元に間伐(育林)への助成が抑制され
結果 山は荒れ 仮に間伐出来ても そこに放って置く事が精一杯。
その流れは加速し現在も続いています。

そもそも論で言えば '56年に森林開発公団(緑資源機構に移管後廃止)が設立され
日本の山を活性化する名目で 人工林の増加を志す構想があった訳ですが
その後の復興により 結局行われたのは「植林」だけで 伐採・下刈り・間伐助成金は無し。
植えるだけ植えて 後は自分達で勝手にやりなさいと?

林産業者にしてみればハシゴ掛けてもらって上がったら そのハシゴを取られた状態です。
国の無策が 数十年経って露呈されてしまった形です。

ただ それを国のせいだけにしても良いモノかと。

「山は男の職場だ」と言わんばかりに これまで機械化・システム化を拒んで来なかったか。
儲かってた頃の怠慢が無かったか。
オンブにダッコ~あまりに国に頼りすぎて居なかったか。

この辺り建築関連に限って言えば 木材の「グレーディング」にも現れていると思います。

木は目を見て使う場所を決める」なんて ミラクルに神業的な話を聞いた事が無いですか?
木材は山に生えていた方角通りに使い家を建てる」なんて 見事にカルト将軍様的な思想に
納得した事がありませんか?

信憑性はさておき それはそれで良いと思います。否定もしません。
ただし それはあくまで「勘」であり「経験」の粋を出ず「計算」には乗ってきません。

法隆寺や五重の塔を否定するつもりは全くありません。
しかし一般の住宅には必ず「予算」が存在し 「住まう方への安全担保」が必要でしょう。

一部の心無い建築業者の為に今 建築基準は法律として指針としてガンジガラメになっています。
現在の「長期優良」や「性能表示」に関わらず 「勘」による建築は既に過去の遺物と言えます

この辺は なんでも「国の責任」にし「自己責任を放棄してしまった」消費者のツケかも知れません。
しかしその「法の傘」のお陰で ある一定以上の性能を手にする事が担保されると言う恩恵を
受ける事が出来るようになりました。

その「傘」の整合性が正しいかどうかは ここでは触れませんが(謎

ごめんなさい。話が逸れました。

木材のグレーディングとは ヤング係数(木材の強度)や含水率などを等級化する事で
その木材の強さが数字として明記されている事を指します。

使う材料一本一本に性能をラベリングしていく作業で ちょっと難しい建物だと
しっかりグレーディングされ強度が確定した木材で無いと 怖くて使えないのが現状です。

と言うか見なし強度では「計算」に乗ってきません。イコール家を建てる事が出来なくなる訳です。
4号特例建築物で 構造計算って何?あんなもん必要無い!なんてのは問題外ですが。

ちなみに「型枠建築」だなんて卑下される(笑)アメリカのツーバイに使用されるランバーは
古くから等級付けしてあります。 かたや木の国-日本の現状はどうでしょう。
(※ちなみに"Jグレード"と言うランクは 見た目の話で強度には関係ありません)

その辺り「職人の技術」だと目を背けていませんでしたか?って事です。

こんな事 少しでも足を突っ込めば無条件に「檜は杉より強い」なんて事は言えなくなるハズで
ちなみに地場産でグレーディングしてある材料は・・ありません。
遠くに運んで検査して・・予算が間に合いません。

3) 建築基準の強化は木材業界にとって悪法か

ご質問にもありましたが 近年の木造構造指針にて面材(合板)による壁耐力ばかり
優遇されている~と言う話を業界内でも良く耳にします。

これは確実に実験データで釘本数から強度まで出ているので いかんともし難い事実です。
そこを非難するのは 業界人としてオカド違いとすら思えます。

特に木材関係者の中には いかにも合板・積層材は悪!無垢材は正義!と言う
風潮のヒトが居ますが どちらも木材ですよ?

早くに エンジニアウッドの効率・合板・金物活用への販路を見出した企業は
ちゃんと元気に存続しているハズです。(もちろん海外材に押されていますが・・)

ここではエンジニアウッド等々の是非・適材適所関連はスルーします。

実際 日本の建築をダメにしたのは3尺壁の一寸厚筋交いを認めた事にあるとも考えています。
昔の飛騨の家には「力貫」と言う柱と同角の横架材が存在し 筋交いも45度で入っていたのです。

ただし計算上強いとされる面材による壁量確保には 結露等これまで知りえなかった危険も
潜んでいますので これまでと同じ感覚で家を造ると別の問題が生じる事も
問題提起しておきます。

同じ工法に見えても性格が全く異なる訳です。その辺が造り手「技術の質」ですね。

それらを踏まえ 木材の伐採から搬出・販売ルートまで 全てをシステム化し
一連の流通効率を高める事
が 国内の足の引っ張りあいのみならず
海外材に負けない為の最低条件かと考えます。

その予算は?方法は?それはまた後ほど^^

4) 林業を環境や防災と繋げられないのか

この辺が現在の林業再生に対する 一番の打開策と考えます。

現在のグローバルウォーミング問題に絡め 林業を単なるノスタルジーだと位置づけず
広い視野で国策・自治体策としてしまうべきかと思っています。

あくまで「林業と言う過去の産業を守る」と言うスタンスでは無く
「中長期に広い視野で林業をひとつの基軸産業に育てる」的な意味合いでの話です


グローバルウォーミングはIPCC疑惑もあり 懐疑論が横行していますが
これまでに無かった気候変動として局所的な干ばつや大雨・洪水 猛暑や豪雪など
各所で起こっているのも事実で ヒトの力の無力さを痛感させてくれます。

それらも絡めて考えると言うシタタカサも必要かなって。全ては繋がっています。

例えば 大雨による土砂崩れ。

これは切り立った山が多い日本にとって 特に地方にとっては隣り合わせの災害ですが
崩れた山を見ると その殆どが人工林であり針葉樹だけの山です。

間伐を行えず 山肌に陽がささなくなった山の保水力は 日に日に落ちていきます。
手入れが行われていない人工林は いま死ぬ寸前と言って良いでしょう。

その山からの土砂崩れによる道路寸断は 地域住民の命に関わる人災です。
そぅ 天災では無く人災だと言えます

良く道路沿いで 崩れた山をコンクリートで砂防している現場を見受けますが
その上の山肌は 手入れされていない人工林で 山肌には陽すらさしていません。

そんな山 またすぐ崩れまっせ?

まずは山の保水力・樹木の地盤保持力を高める事が先かと思えてならないのです。
砂防・土石対策が「頭隠して尻かくさず」になっていませんか。

と言う訳で 防災としての「山の保全」に税金を継ぎ込む事はイケない事なのでしょうか。

水資源や生物多様性を含む「山の環境」を整備する事は無駄な事ですか。

気候変動対策を名目にして 山に税金を継ぎ込む事は詐欺ですか。

もちろん税金も余っている訳ではありませんし そんな短絡的な思想では納得も得られないでしょう。
また資金を入れたとしてその流れも重要です。

と・・あまりに長くなってしまったので 続きは明日にでも^^

って訳で 続きはこちら  

林業は途上国の産業という“ウソ” 【日経ビジネス】

おーまぃがっ 日本の林業の生産性は欧州の20分の1ですと。

「フードマイレージ」ならぬ「ウッドマイルズ」として
ヒステリックに木材の地産地消を叫ぶヒト達が居るけど
耳障りの良い言葉を並べる前に まずはその効率化を模索すべきかと思われ。

実際 木材の伐採から入れて考えると国内での木材の調達より
森林大国カナダから船便に乗せて運んで来る方が
GHG(温室効果ガス)排出量が小さくなると言う試算も多い。

個人的には地場の木材を使いたいのは山々(シャレね)
単なる機械化だけで無く 林業全般の効率化が求められる。

なんとか力になれないものかとは 時折考えたりするんですけどね。
もちろん建築に使う場合 木材の質(強度等)って本質も押さえながらの話だけど。

ただ 切り立った山の多い日本(特に飛騨地方の山は搬出が非常に難しい)だけに
欧州の例などをそのまま当てはめるのは難しいけど その辺りは国や自治体が
地場の木材を使おぅ合唱の前に予算なり方向性を明示すべきでは。

ホットエア購入なんてアホな計算式使って 大切な税金ばらまく様な自己満足は止めて
そのお金を国内林業の効率化に回して その分の炭素固定量増加・健全な森林育成から
中長期にGHGの相殺をシステム化し それを認める事は出来ないのだろうか。


電気自動車(EV)の普及が見込まれるなか 東京大学の村沢義久特任教授らが
ガソリン車をEVに改造する作業を都内で公開した。 【 産経新聞 】

記事によると 既存のガソリン車からエンジンを取り外しモーターを装備。
そしてバッテリーを搭載すると言う。

ガソリン車からEVへの改造に必要な費用は約100万円。

補助金を受けても安くは無いEV車に対し 村沢教授は
「EVの本格普及には既存のガソリン車をEV化するしかない」との指針で
政府に改造費用の補助金制度の適用も求めていく方針。

来年度中に1000台をEVに改造し 早期に1万台規模にまで引き上げる計画だと言う。

ふむ。

視点は言いえて妙で素晴らしいとは思うけど 実際バッテリーの寿命ってどうなんだろう。

例えば 発売を決めた日産のEV車「リーフ」

「リーフ」で 24Kw搭載のバッテリーは イニシャルが20万円/Kwとも言われ
今後15万円/Kw辺りまで抑えたとしても 軽く300万円を超える事になる。
10万円/Kwまで努力しても まだまだ200万円OVER。

当初はバッテリーをリース化して 復旧を促進する予定だったらしいが
フタを開けたら バッテリーは買取だと言う。

バッテリーの寿命が短く リース販売するとそれだけで経営を圧迫するとの
懸念を聞いた事があるけど まさにその懸念が正しかったのかも知れない。

環境に優しいです!エコです!って思い切り普及させて あれ?これって金掛かりすぎない?
言わずもがクレーム雨嵐で 二進も三進も行かないなんて事になりはしないだろうかと。

何度か書いたけど 電気自動車の普及には「バッテリーの共有化」と言うか
既存のガソリンスタンドなんかが窓口になって その都度充電では無く
バッテリーそのモノの交換(蓄電分の電気を買うと言う意味で)等々のシステムを
視野に入れた販売展開等 求められる様な気がする。

今の走行性能だと 家庭での深夜電力充電にも限界が近い。
その前にバッテリーの寿命そのものの見通しが無い。

ひゃっほーエコだぜぃコストも減ったぜぃ オレってば環境に優しいぃぃぃww
で 数年後ゴミの山・・では泣くに泣けない。

まずはインフラの方向性・中期の見通しを正してからの方が正論かと思われ。

これで今後普及したとして数年後 数多くのEVアレルギーを育ててしまったら
次世代の移動手段における一つの方向性が閉ざされる様な気がしないでもない。

まぁ 考えすぎかも知れないけどww

 
国土交通省と経済産業省は16日 住宅やビルなど
すべての新築建築物について省エネ化を目指すことを表明した。
 
特に対策の遅れている住宅について 国の省エネ基準を目指す
「エコ住宅」の普及拡大を本格化させるとして 新築はすべて
 
ほぅ     
 
実際 現在の省エネ基準は 住宅では冷暖房の効率化につながる
断熱性能を定めているが 新築住宅の10~20%程度しか
基準を満たしていないと言う現状。
 
新築ですらその程度なんだから 既存住宅も含めると
如何にザル指針だったと言う事が露呈される訳で。
 
さて 義務化されるとして指針値は「次世代基準」くらいだろうか。
 
次世代くらいの性能だと あまり省エネには傾かないんだけど(謎)
まずは それくらいは満足させよーよって感じになるのかな。
 
太陽光だ高効率機器だって前に 躯体の断熱は必至項目なんだから。
 
ただ義務化も良い方向で必然だとは思うけど 検査側の「資質」が問題かな。
 
悪戯に書類増やされて 検査側の不備で審査期間が延びるのだけは
勘弁して頂きたいなと。ほんきで。
 
とりあえず うちは今「次世代断熱」の半分以下の熱源で暮らして頂けるだけの
性能を最低基準としてる位だし 特にこれと言って異論は無い。

・・エコ住宅ってネーミングはどーかと思うけど(笑
 
その辺 住宅の性能(Q値)で暮らしや お財布の中身が変わるって事
数字に落としてみましょかと。
 
って訳で続きは明日^^

 
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プロフィール
こんにちは。
HN:
Eye's @ オカダ
性別:
男性
自己紹介:
アイコン、くっ てしてますがw

【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。

豊かな自然に恵まれたこの飛騨を、もっと住みやすく楽しくw そして笑顔と技術を全国へ。

MAIL = infoあっとhousingeyes.com
ふぉろーみぃ
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