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美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です。
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全国の数少なぃ激レアなファンの皆様 お待たせ(笑

本日は昨日の続き

壁の部位によって断熱性能は変わり
「木部現わし」の部分は 断熱基準を満たしていない~から。

断熱等級4(最高ランク)にて 壁に求められる基準は「R値=2.3m2・K/W」に対し
梁現わしの部分は「R値=「0.879m2・K/W」 ↓ これ以前挙げた表。

t-r.jpg

今回のモデル住宅の「断熱性能R値」の比較です。

困りました。梁断面の部分は「新省エネ基準」すら満たしていません
それでも 長期優良や性能表示は「最高ランク」として位置づけられます。

だからダメだと言ってる訳ではありません。しっかり合法な事はもちろん
次世代基準をクリアした家と そうでない家の「快適性」は雲泥の差には違いありません

ただ耐震等級を2以上にすると どうしても躯体断面積は増えます。
そうなると益々 外部と繋がった木部が増える訳で。

もちろんプランによって大きく異なりますが アバウトに見て
外壁見付け面積に対し「19~31%程度」 ~ そぅ 外壁の構成面積のうち
2~3割は基準を満たしていない事に

いくら頑張って凄い性能の断熱材を充填しても そんなもんです(笑

施工精度が悪ければ もーお話にすらなりません。
基準はあくまで机上。素材の持つ数字だけの整合ですから。

そこで弊社では 次世代の次のステージとして「長期優良」や「性能表示」に関係なく
充填+外貼り断熱の付加断熱を推奨しています。

躯体外部にも断熱を施し 熱橋に成り得る部分をスッポリ囲ってしまうのです。

こちら今回のモデル住宅の様子。

100229.jpg

右下のみ撮影ポイントが違いますが^^

さて上で 現わしの部分は「R値=「0.879m2・K/W」としましたが
外部を熱伝導率【 0.038W/mk 】の断熱材で スッポリ正しく覆う事で
問題になる部分の熱損率を補う事が可能になります


単純に画像の厚み50mmを付加するだけで R値=「0.879m2・K/W」だった部分が
R値=「2.19m2・K/W」へと 性能が向上します。

ただそこまでしても わずかに基準には満ち足りませんが
外壁側通気により直接 木部が外気の影響を受けない事や 断熱材の5倍以上ある
木材の熱容量(KJ/m3・K)を加味し
再計算にて この施工手法を標準としています。

もちろん更なる強化には 外貼りの厚みを増やしてあげれば楽勝クリアですし
枠組壁工法の場合は 206や208WALLへの変更で簡単にオツリが来ます。

また外貼りの断熱材を 熱伝導率【 0.020W/mk 】以下の フェノールフォームに
置き換える事で 簡単に断熱性能を上げる事も可能です。

それでも厚みを増やした場合は外壁保持の方法 また硬質板を使った場合は
気密層の位置設定など 大切な考察論点が異なりますので一概には言えませんが

「外張りvs充填断熱論」ってのはナンセンスとしか言いようが無く
家の断熱・気密は セットで総体的に考察する事が必要かと考えます。

もちろん「壁」だけで無くね。
あと外貼りのみの場合は壁体内の気流止めなきゃ 絵に描いた餅ですし。

この辺は「既存住宅の断熱改修」にも流用出来る技術です。

そして性能云々の前に コストも最重要な課題の一つ
無駄にお金使ってる場合ぢゃ無いですもんね。

そんなこんなで壁の断熱 - 同じ断熱基準でも「質」の違いがあると言うお話でした。

よく見る住宅会社の断熱説明で 躯体断面のパンフレット等ありますが
躯体や開口部周りを切った断面図って無いでしょ(謎

見せたくないのか はたまた知らないのか。さーどっちだ(笑
 
今回は ちょっと木部をイジメタ感がありますが新省エネ基準程度のQ値なら
鉄骨造やコンクリート造の様に躯体が直接熱橋(ヒートブリッジ)になる事はありません。

木の家は「温熱環境的」にも かなり有利に振れる事は明記しておきます。

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男性
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【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。

豊かな自然に恵まれたこの飛騨を、もっと住みやすく楽しくw そして笑顔と技術を全国へ。

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