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美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です。
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業界紙「新建ハウジング」に面白い記事が。 

と思ったら広告なので微妙ですがww  (クリック可)

 

新潟・五泉市ではメンテナンスコストを抑える為に

公共建築の屋根に瓦を推奨しているとの事。

 

確かに維持費を考えると瓦は非常に有利。

ただ

重い屋根+積雪と言う、中長期荷重が建物に乗る訳で。

 

この五泉市もそうだけど積雪地で、行政の定める積雪量は150㎝

山間部では200㎝らしく ここ飛騨と同等な感じ。

 

重い屋根を載せるだけで、木材の材積は増える事になりますし

重さ分は耐震性能・地盤の強度も上げなくてはイケません。

 

ここでも何度も書いていますが、地震に強い家を考えた場合

真っ先に思いつくのが建物を軽くし、バランス良く壁を強くする事。

 

それを踏まえて この瓦を乗せた木造校舎。

 



木製の外壁も感じ良いですねぃ。

 

ただ

 

一階部分、壁量が全く足りません。

 

「耐震等級1」がギリギリ位かと思います。

 

となると平常時はもちろん、雪を乗せた冬季に大きな地震が来ると・・

 

メンテナンス費用を落とせたとしても
肝心の建物が倒壊したら元も子もありません。

 

いぇ 瓦がダメだと言ってる訳ではありませんよ。

 

重い屋根を乗せた場合、その分補強を行えば良いわけですから。

 

物事は一面では無く、多角的に検討したいモノです。





建物はサイコロ(区画)の集合体であり
細かいサイコロの固まりなら全体は強くなる。
 
ただし最初にサイコロ(区画)を細かくしすぎると
増改築時に触れない壁ばかりになってしまい
可変性が無くなるので注意が必要。
 
~~~上記を基本ベースとして

平面プラン作成時 個人的に押さえている事。
 
・ひとつの区画(サイコロ)の大きさは40㎡以下とする。
 ※ただし水平面補強により最大60㎡まで可。
 
・区画一辺の最大長さは12mとする。
 
・区画を構成する開口部は最大4m。
 ※一辺の壁は必ず1/4以上
 ※かつ壁一枚は900mm以上とする
  (許容応力度計算の場合は最小600mm)
 
~~~こんな感じ。
 
これ実は ツーバイフォー建築に課された設計基準。
 
遵守すると簡単に基準法1.25倍以上の壁量が確保出来ます。
 
すなわち「耐震性能2」
 
この辺がツーバイフォーの強さの秘密であり
逆に言えば軸組でも このルールに則れば確実に強く出来ます。
 
とりあえず
 
4号建築物(構造審査が省略される建物)であっても
最低限 壁量・4分割法・N値計算は行いましょう。
 
これ 審査が省略されるだけで
構造確認しなくて良いって話ではありませんからね^^












先日挙げた 屋根の氷塊と断熱性能のお話。
 
「すが漏れ」も同じ構図なんですね。
 
あと 雨も降ってないのにイキナリ室内に水が落ちてきたりとか。
 
その辺 10年前に書いたの思い出しました。
 
【 すが漏れ:2008年2月のヒトコト 】
 
 
断熱で止められる不可解な事件って結構あります。
 
 
↓こちらもサーバー違うので転載しておきます。
 
 ~~~~~~~~~~
 
車で移動中に 気になったのでパチリ。
 
冬の風物詩とも言える ツララ。
 
 
 
 
でもこれ あまり喜んでもいられません。
 
【すが漏れ】ってご存じですか。
 
屋根に積雪している場合 日射や室内からの漏れ空気で
屋根に接した雪が溶け 積雪と屋根の間に
【水たまり】が出来る事があります。
 
しかし 屋根の突端等は氷になっている為 溶けた水の逃げ場が無く
屋根材の隙間から室内への雨漏れを起こす事があり
それを【すが漏れ】なんて呼びます。
 
 
高気密・高断熱の住宅にすると すが漏れの心配や
ツララそのモノが無くなると 聞いた事ある方も多いのでは。
 
それ 半分正解で 半分間違い。
 
確かに 高気密を突き詰めると 室内からの暖気は確実に止めれます。
 
しかし 一日中氷点下ならいざ知らず 昼間気温が緩む事も多いですよね。
 
そんな時でも 雨樋は冷たいままの場合が多いですから
どうしても外的要因として 凍ってしまった雨樋からのオーバーフローとして
ツララが出来るのは自然現象と言えます。
 
それでも屋根材からの漏水は 殆ど止める事が出来る訳でして。
 
何故でしょう。
 
↓これ上の画像のアップです。
 
 
 
 
 
軒天(屋根下の天井)から ツララが下がっているのが解りますか。
 
内部が見えないだけで 軒天内に氷塊が出来ている可能性が大きいんですよ。
 
理屈としては 暖房した部屋からの湿気を含んだ暖気が
外壁内や内壁内から上昇気流として 上へ上がって行きまして
 
そこで屋根に当たって冷やされ 凍る事も多い訳でして。
 
↓こんなイメージですね。
 
 
 
 
壁体内の気流を止めると言う基本作業は 室内温度放出の抑制
と言う意味だけでなく こんな所にも効いてきます。
 
壁体内を走る空気は 思っているより早いですよ。
その風に引かれて 室内温度がさらわれている訳です。
 
試しに 暖房した部屋のコンセントの穴に手を当ててみると・・
空気動いているの感じませんか?
 
今回 その話は置いときまして。
 
雨も降ってないのに バケツひっくり返した様な雨漏れ?対策の
調査を受ける事もありますが
 
大概が屋根材からの流入では無く 上図の氷塊が室内側で作られ
それが 屋根面への日射で溶かされての漏水事故な事が多いです。
 
気温2度 あれば氷は溶けますからね。
 
漏水箇所を探す前に お部屋の状況と 生活パターンなど聞かせて頂ければ
原因と場所を特定出来る事が多いのも特徴と言えるかもしれません。
 
気体になり 液体になり 固体になり・・水って 面白いですよね。
 
・・いぁ 漏水したお宅はそんな事言ってられませんが(汗
 
一口に漏水と言っても 色々なパターンがあると言う事例でした。
 
高気密なんて 使い古された感ただよう売り文句も
一過性の単なる流行では無く 正しい認識は必然だって事です。
 

技術には 全て意味があるのです。

 
 
せっかくの時期ですから ご自宅に出来たツララ
どこから出来てるか チェックしてみませんか。







 
ここでは良く取り上げますが^^
 
正しい断熱&気密が取れた住宅は氷柱(ツララ)が出来憎いのです。
 
※出来ない訳ではありませんよ。出来にくいだけですw


分かり易い図解がこちら(クリック可)
 
 
室蘭大学・鎌田教授による氷堤への解説:新住協HPより
 

室内漏れ気(暖気)が屋根に当たってしまう事で 氷塊が出来
ツララが成長してしまう事になります。
実際 1度あれば雪は溶けますからね。

気になったら その辺に建つ熱源が無いだろう小屋の屋根と
近くの住宅の屋根を見比べてください。
 
なんとなく分かると思います^^
 
そこを踏まえて つい先日の画像。
 
↓こちら 向かって右側のおうちが昨年お引渡ししたI様邸
 
 
 
左隣も昨年完成したおうち。 ハウスメーカーさんの最新作です。
 
ちょっと遠いので判りにくいですが 同じ北側からの見た目
両邸の違いが見て取れます。
 
まずは最初に向かって左のおうち 屋根のアップ。
 
 
 
飛騨ではよく見る光景ですね。
 
屋根から迫り出した雪の先が氷塊となり ツララも下がっています。
 
 
一方お隣のハウジングアイズ。
 
 
 
ピロン ♪ と 一本ツララが出てるだけw
 
良く見たら これは雨樋が凍り 雨樋の内側から出ていたモノでした。
 同じ時期に建てた 同じ方向での差異です。
ちなみに お隣さんは分かりませんが
 
こちらの I様邸 床下FFヒーター1台で全館ゆる暖房。
2階も十二分に暖かい状態です。


普通に考えると 暖気は上に逃げますよね。
 
いぇ お隣さんを悪く言ってるつもりは全くありません。
ハウスメーカーさんですから当然 断熱等級は最高等級でしょう。
 
 
お伝えしたい事 解りますよね(笑



アディ押忍








こちら とあるリモデル現場の近くにあった おうちの屋根。
 
雪の降り始め時期の午前中です。
 
 
 
部屋のある部分だけ 屋根の雪溶けていますね。
 
築年数から見て「無断熱」に近いかと思いますが
室内の暖房熱が 屋根に逃げている事がよく解ります。
 
で 
 
ちょっと気になったのが すぐ近くのこちらの屋根。
 
 


以前は無かったので たぶん築1年以内のハウスメーカーのおうち。
 
高断熱ってセールスしてるハズなんですが(汗

一晩に50センチ積もった日には 屋根に雪ありましたので
融雪装置が入っている訳ではありません。
 
えぇ 熱探知カメラが無くても 何故か可視化出来ています(滝汗
 
 
一方
 
↓ 築10年超え ハウジングアイズ同方角の屋根は・・
 
【 ブログ:悲しぃナンチャッテ長期優良住宅 】
 

 
新築の家と 10年超えの家。
 
 

断熱にも質があります。







メディアセンターの右下スリット戸



そこ開けるとコレ



床を開くとエアコンが



普通に売ってある10畳用エアコン1台で35坪の家を暖めます。



嘘だと思ったら 体感においで^^

http://housingeyes.com/variously/study1712/index.htm



低燃費で気楽な暮らしを貴方へ by  ハウジングアイズ









お部屋の温度の話
 
室温18度未満で寿命が縮まると言う実態調査があります。
 
局所暖房が一般的な日本では 寝室・脱衣所・廊下・トイレなど
メインとなる居室と極端に温度が違う部屋が多いのも確か。
 
そんな家の中での温度差にて 血圧が乱高下する事で
血管が硬くなり 血圧が慢性的に高くなり易くなります。
 
室温18度以上の家に住む人に比べ 室温18度未満の家に住む人は
高血圧リスクは6.7倍 関節症リスクは3.8倍に上がり
他の調査も絡めると寿命は約4年縮まるとの事。
 
※慶應義塾大学・伊香賀研究室調べ

 
 
 
 
もちろん建物の断熱改修は有意義ですが
それなりに まとまったコストが掛かる事も事実。
 
逆に言えば 室温が18度以上であれば良いわけで
健康のためのコストとして 
トイレや脱衣室への暖房も大切なリスクヘッジに。
  
 
寿命は「健康」に全うしたいですよね。
 
新築のみならず 断熱改修の御相談も無料にて承っていますよ。

 
既存の断熱改修については「コストに併せた適切な手法」を御提案します。





東京大学 前教授の講演

現在のドイツ



そしてこれからの日本



再生可能エネルギーは増やす。

でも化石燃料は減らない。

電気代は・・・と言う未来予想図。



自己防衛の手段として 最小のエネルギーで

健康に暮らせる家に住む事が一番の経済防衛であり

健康な暮らしへのリスクヘッジに繋がると確信します。












ユニットバスとは
 
「躯体の内部に独立して置かれる部屋」
 
だと考えて頂ければ おのずと躯体の処理は決まってきます。
 
http://eyescode.bijual.com/Date/20140710/ 【 バス周りの断熱気密 】
 
「あったかユニット」とか良く判らんセールストークの前に
躯体側の断熱気密(特に基礎部)を行っておかなければ結露の温床に(汗
 
こちら ユニットバス設置後の写真。
 
 
もちろん ユニット施工前には躯体として部屋同等としておきます。
 
こちらが 設置後のユニットバス天井裏。

 
黄色がユニットバスの天井(あったかパック・・って20mm断熱だけぢゃんw)
 
外部に面している部分と天井には 石膏ボードが見えます。
 
もちろん その下には丁寧な断熱気密済み。
 
換気扇だくと ボードにまで気密テープしてありますが
・・そこまでは必要ありません(爆


見えない安心~こんなところにもあります。








いつも言ってる事ですがw

日本の断熱基準は甘いのです。

 例えば開口部基準。
 
ここ飛騨高山は 一番新しいH25基準で「3地域」
 
その3地域に 求められる開口部基準が「熱貫流率2.33W/㎡K」
 
↓赤丸部分です(クリック可)
 
 

熱貫流率は数字が小さいほど熱の移動が少ないと言う数字。

その一番厳しいはずの2.33Wですが  赤矢印部分の1.99Wってのが
アメリカ中南部区域の基準で それより緩い事が見て取れます。
 
アメリカ中南部って言うと ↓この赤丸辺りになりますが
 
 
 
カリフォルニア ~ アリゾナ ~ テネシーのライン
 
どうですか?イメージとして暖かくないですか(笑
 
そんな地域の基準より緩いわけです(^_^;)
 

こんな数字持ち出して北海道基準クリアです!
とか言われてもねえ(-_-;)

 
断熱や耐震はイメージではなく数字で語りましょう。
 
簡単な比較方法お教えします。お気軽にどうぞ^^
 
 
ちなみに 5~7地域には名古屋とか東京が含まれますが 
アメリカ南部(フロリアとか殆どメキシコの辺)より緩いでしょ。
 
屋根さえあれば 特に問題なく暮らしていける様な地域の基準より・・(爆
 
最高基準と言うより最低基準として考えても厳しいくらいですねw
 
 

アディ押忍






プラットホーム・コンストラクション(ツーバイフォー工法)
 
最上階の天井パネルを設置するよの図
 
 
 
この作業の前に大切な事。
 
一階から見上げた天井パネル設置風景がコレ
 
 

ピンク色のヒラヒラしたシートが見えますね。
 
そのヒラヒラが先張り防湿シート@0.2
 
天井パネルと壁パネルの間に先張りしてあります。

昨日エントリ 壁先張りシートと同様 先に入れておく事で
経年で変わらない性能を担保できます。
 

   
 

仕上がると見えなくなる「安心」ですよ^^











ツーバイフォーの建て方で「キモ」なのは まず壁の垂直。
 
上階の床を組む前に しっかり垂直を出し固定しておく必要があります。
 
上階床材で無理矢理治すなんてのは以ての外。
 
でも 内側に倒れている場合は押して固定すれば良いのですが
外側に倒れていると 外からも押せず大変w
 
そんな場合にはこんな方法を用います。
 
 
 
① 外側に倒れている壁の上枠にツーバイフォー材を固定(釘・ビス)
 
② 下もしっかり床に固定
 
③ ツーバイフォー材を弓矢の様になる感じでツッカイ棒を床固定
 
④ そのツッカイ棒を下に押すと
 
ツーバイフォー材は弓の様 赤矢印の方向にたわみます
 
~その反力で 外に倒れていた壁は内側に傾くことに。
 
そして 壁の垂直を確認したら
 
⑤ ツッカイ棒と弓を固定
 
~それにより壁は固定されたままに。
 
そのまま上階を乗せ 屋根まで荷重掛けるまで外さないで置きます。
 
~と言うような作業を 壁の通り毎に丁寧に行う事で
無理なく壁と床が垂直に固定され 強いダイヤフラムが形成されます。
 
これ 割りと知られて居ない技術なのですが とっても重要なんですよ^^
 
アメリカで習った技術です。

ツーバイフォーなら何やっても強いって訳ではありません(笑
 
ちゃんと施工すると 理由わからん不具合は出て来ないもんですw
 
アディ押忍。








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こんにちは。
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自己紹介:
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【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。

豊かな自然に恵まれたこの飛騨を、もっと住みやすく楽しくw そして笑顔と技術を全国へ。

MAIL = infoあっとhousingeyes.com
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