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美しいデザインや正しい省エネ技術は 恒久性能の一部です。
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倉庫整理してたら奥の方から出てきたw
 
Wood Fiber Insulation
  
日本では「セルロースファイバー」って言い方の方が認知度高いかな。

ちょっと前までは弊社にて輸入販売も行ってました。
 
 
 
 

簡単に言うと新聞紙を粉々にした繊維状の断熱材です。
 
このパッケージの中に詰まってます^^
 

この素材 質量が重いので防音には効きますね。
 

ただ 多少なりとも吸湿性能を持っているので
施工には注意が必要です。
 

まぁ断熱材に吸湿性能を求めるのもどーかと思いますがw

単純に新聞紙を濡らして数日放置した絵を想像して下さい。
 

ね。
 
「セルロースファイバーには防湿層要らない」なんて都市伝説がありますが
正確な防湿層(べパーバリア層)は重要なファクトだと言い切れます。
 

あと FDA(米国食品医薬品局)には吹き込み断熱材の施工指針として
 
ミネラルウール(グラスウールやロックウール)は10%増し吹き込み
ウッドファイバーには20%増しの吹き込みを規定してあります。
 

事実 個人的にも天井吹き込みに200ミリ厚欲しい場合は
240ミリ吹き込んでいました。
 

それが良くしたモノで3年後位に確認すると200ミリになってます。
 
ちょうど2割の収縮ですね。

 

素材には素材にあった正しい施工(思考)が必要ってお話でした^^


せっかく投資するお金ですから 大切に使いたいモノですね。









 
コールドドラフト
 
暖かい空気は「上へ」冷たい空気は「下へ」と向かう性質があります。
 
コールドドラフトとは 窓辺で冷やされた空気が
下降気流となって足下に流れる事を言います。
 
窓辺のヒンヤリ 不快ですよね。
 
 
 
 
 
上画像は アルミ窓(単板ガラス)と樹脂窓(ペアLow-Eガラス)の
サーモグラフィ画像比です ※YKKパンフより
 
窓辺の温度で 室内の温度が左右される事が解りますね。




※ちなみに上の様なサーモグラフィ画像を見る場合は
 必ず右側の方にある様なカラーチャートがあるか確認して下さい。

 たまに意図的に改ざんされている画像とか見ますw








 
車は「燃費」を気にするのに
 
どうして家は「燃費」気にしないの?
 
 
 
 
 
↓低燃費なおうち見学会開催します
 
http://bit.ly/1EPtoAI 【 HousingEyes.com 】
 
お気をつけてお越しください^^






確かにコンクリートは その蓄熱性質により
人間の放射熱くらいは簡単に吸収してしまいます。

 
すなわちコンクリート住宅は「冷える」


はい「冷えは万病のもと」です。
 
 
 
 
 
確かにコンクリート住宅(内断熱含む)は人が暮らす空間として褒めたモノでは・・
 

でもね

 その対策として「木で覆うだけですべて解決します!」はミラクル無茶すぎ。
 
いくら木で覆っても 無断熱だったりする場合コンクリート蓄熱の方が大きく
単純に結露ラインが木側に移動するだけでカビ・ダニの温床は変わらずな訳で。

 
木で覆うだけで全て解決します!

 
そんな短絡的な両極論はオカルトに過ぎず

 
木材さいこー!

 
ビニールクロスさいあくー!


珪藻土いちばーん!

 
水からの伝言すてきー!

 
江戸しぐさシビレルー!

 
EM さいきょー!

 
・・と何ら変わりませんw
 
 


ちょっと冷静になれば判る事なのですが(困
 

端的に言っちゃうと
 

何故か建築業界にはオカルト大好きな方がチラホラみえるので気をつけましょう。




って事で^^









 
前回の「桁上断熱」続きです^^
 
以前 ↓こちらで 師匠的に面白い空間が出来ると書きましたが
http://eyescode.bijual.com/Date/20150522/【ブログ:ケーブル作成の訳】
 
どんな感じ?ってお問い合わせを頂きまして。アンタも好きねぃww
 


とりあえず 現在進行形のKさま邸にてご紹介。
 
例えば 着色ステインクリア仕上げの天井だと こんな感じ。
 
 
 
 

グレーの壁とホワイトモールがイカしますよね。
 
 
その他 天井着色は控えめなグリーンの間とか
 
 
 
 

同様にイエローの間なんて可愛いでしょ。
 
 
  
 

どうですか?


性能だけで無くコスト面も吟味した桁上断熱 いー感じに仕上がりそうでしょ^^



かっこいい高性能。


当たり前なんだけど とっても大切なファクターかなって。








YKKさんのパンプ見てたら面白い資料を見つけました。

 
個人的には 住宅性能に何か恩恵や機器類を付加したりする場合には
 
ダイレクトにお金で考え 投資した分をライフタイム(ザックリ30年)で
 
金額的に回収できるか?代替は無いか?と言う視点で考える事が多いのですが
 
 
パンフ内に紹介してあった資料によりますと
 
 
 

 
断熱工事に掛けた金額は断熱性能を上げたことで亮受される
様々なメリットから その投資を回収できるとしてあります。
 

例えば100万円を断熱に掛けた場合
主に断熱性能の向上で削減された冷暖房費を換算すると
投資した100万円は29年で回収可能と。

 
また断熱性能向上が様々な疾病予防に繋がって医療費が削減でき
その回収年数は29年よりも13年も速い16年になる。

 
さらに医療費の削減は健康保険なごの公的負担の削減にも繋がるが
その健康保険料を払うのは私達なので 公的負担減は直接私達の
負担減に繋がる訳で このメリットを加算すると
さらに5年短い11年での回収が可能になると言う。
 
 

おぅ(笑

 

 
でも確実に 北欧諸国はその考え方で進んでいます。
 
カナダの高断熱プロジェクトも健康が一番のフラッグとなっていました。
 
 

じっさい部屋間の温度差が少ない家なら体も良く動き
歳を取っても元気に活動的に過ごせる事でしょう。
 

事実 うちのクライアント様でも
「この家にしたらおばあちゃんが元気になった」と言う話も良く聞きます。

 
断熱性能を上げる事で 家族が「健康に」寿命を全う出来る事になりそうです。

 
健康に楽しく暮らしたいモノですね。







 漆喰壁に屋根の影がキレイです。
 
 
 

 
って窓の廻りにある枠が分かりますか。
 
出幅的には30センチ程出したオリジナル制作。
 
実はこちらの窓は「真西」向きなので
 
その枠内に こんな感じで開閉式(両引き)ルーバー戸を立てます。




 
それによって「風は通すけど西日はカット」と言う都合の良い開口が出現す。

 
内側から開閉出来る様に 窓は樹脂製ペアガラス「両引き戸」をチョイス。
 
YKKトリプルガラス製品には両引きのラインアップ無いですからね^^

ちなみにトリプルカラスより外部での日射遮断の方が効きます。
 
「窓+格子」等々 開口部には複合技が使えると言う一例でした。 
 
 
 
 
 
↑固定式西日避けルーバーはこちら
 
  

太陽と風はデザイン出来るんです。

・・と言いますか 正しくデザインすべきなのです。

 











 
最近は「リノベーション」なんて選択も市民権を得てきたように思います。
 
そこで ちょっとだけ問題提起。
 
たとえばコチラ。
 
http://venustap.jp/archives/1553816
 
 団地を買ってリノベーションされたそうです。


 
 

うんうん インダストリデザインっぽくて素敵です。
 
買った物件が狭かったので壁を取って広くしてみたそうです。
 
 
 

 
いいですねー^^ 開口も大きいですしシンプルに暮らせそうです。
 
 
ただココで一つ考えて下さい。
 
 
築46年と言えば 昭和44年頃の竣工にて耐震基準以前どころか
断熱なんて観念(今でも公団には無いですがw)は全く無かった頃です。
 
 
これ見ると壁なんかどーにも躯体現しの様ですし 住みだしてから

夏暑い!冬寒い!光熱費高い!カビだらけ!

ってなる事が目に見えています。
 
 
床や天井も分かりませんが 床なんかは直床(床下空間無し)に見えます。
 
 
下階に他人の家があったら生活音も筒抜けの事でしょう。
 
 
記事によると工事費は1,000万円(税・設計料込み)との事。
 
金額的に見てもなんとなく想像つきますが(謎

団地ですので「区分所有」と言う事で 耐震補強も難しいでしょうし
鉄筋コンクリートの外側に断熱なんて夢のまた夢な話かと。
 
じっさい「得するリノベ」と「損するリノベ」があると考えます。
 
「新築よりコストを押さえた賢いリノベーション」なんて確かにアリですが

あくまで新築同様の性能が担保されてからの話です。

 

まずは温熱環境を整えましょう。

 
健康やお財布の為にも それが一番先に考えられるべきです。
 

一定レベル以上の性能が無ければ コストを比べるなんて事出来ないと思うのです。
 
 

ちょっと辛口になってしまいましたが・・お施主さんゴメンナサイ,,orz


リノベーションが 新築に対し もうひとつの選択になる事はとても素敵な事ですが
見た目だけの「古民家再生」なんてカテゴリーも含めて問題提起とさせて頂きます。










【 性能の良い断熱材を使えば性能が良くなる訳ではありません 】
 
 
 

 
例えば 高性能断熱材(熱伝導率0.019W/mk)を30mm壁に充填した所で
熱抵抗値R=1.5にしかなりません。
 
外張りでも然り。
 
弊社が最低水準と考える「次世代断熱基準」に求められる熱抵抗値は2.2です。
 
最低と考える基準ですら ざっくり6割程度しかありませんね。
 
いまどき次世代断熱(H11基準)にも満たない性能で高断熱!
なんて触れ込みでセールスする事は無知では済みません。

 
でもそんなナンチャッテ高断熱でも 無断熱の家から引っ越せば
「暖かい」って感じるものです。1年だけですが(汗

 
耐震や断熱はイメージでは無く、根拠ある数字と精度で選びましょう。
 
 
自然素材さいこー!とにかく化学物質は悪!って所に多い様です。
 
気をつけましょう。
 
また 何故か毛嫌いされる繊維系断熱材も施工次第で性能が変わります。
 
 
 

 

断熱性能は性能と厚み そして施工精度で決まります。

 
 
何をチョイスするにも正しい根拠が必要ですね。












ここ最近のYKKさんの変貌ぶりには目を見張るモノがあります。
 
もちろん良い意味で。
 
大手企業が方向転換してくれると 業界全体が引っ張られる感じで
正しい「断熱」と言う考え方が市民権を持つ日も近いかなって。
 
でも 
 
これはイタダケナイww
 
 
 
 
「ローエネで暮らそう」として風を取り入れる考え方です。
 

それは良いです。むしろ賛成です。

 
でも 上図みたいな感じで「まず風の通り道の確保」を
主軸に考えてしまうと 実は暮らしにくい事になります。
 
「風」で涼しく暮らせるのは 春と秋くらい。
 
猛暑だった つい最近を思い出せば判る事ですが
体温と変わらない様な風を家の中に入れても暑いだけです。
 
ローエネで暮らす為には まず日射の遮断・開口部の断熱が先です。
 
多少の冷房も悪ではありません。

 風と一緒に夏季の日射を積極的に入れたら本末転倒。

十分な外皮性能と日射熱を意識した上で 風の通り道を考えたいモノです。
 
 

ついでにもうひとつw
 
新しいアイテムとして「キューブシェード」と言う窓まわり商品
 
 
 
 

バラバラの窓をまとめて統一感を出しましょう的なアイテムなのですが
 
まぁ・・確かにまとまる事はまとまりますかw
 
シンメトリーはデザインの基本です^^
 
 
と言う事を提案しておきながらーの・・・
 
 
 
 

いぁ 斬新すぎでダメ凸ww

 
こんな自己満足なデザインは一世代で壊される運命です。
 

街の印象は住宅で決まりますからね。


住宅の外観って大切です。









高気密・高断熱?
どこも「高断熱なんて当たり前!」って言ってるけど 実際どーなの?

 
耐震なんて大きな地震来なきゃ判んないし
 
断熱なんて何度か冬を越さないと判らない。
 
確かにその通りですよね(汗

 
以前ちらっと挙げた東大の前教授セミナーでも その辺問題視されていました。
http://eyescode.bijual.com/Date/20150703/ 【ブログ:APWフォーラム】
 
こちらは 前教授が施主様に対しアンケートを取った結果(クリック可)
 
時間軸 向かって左が家を建てようと思った頃から 右が住んでみるまで。
 
 
 

 
折れ線グラフ 縦が優先順位と満足度ですね。 
 
最初みなさま 間取り・光・耐震と感心が高く 住んでからも満足されています。
 

ただ その中で大きく満足度を下げているのが

「室内温熱環境」と「省エネ性能」

 
夏暑いし冬寒い 思ったより光熱費も高かったと言う事なんですね。
 
 
 


ただ・・これは建てた側の善意かも知れませんので質が悪い。

 
実際なんちゃって高断熱住宅なんてのはホントに存在してたり(汗
http://eyescode.bijual.com/Date/20131206/ 【ブログ:ナンチャッテ長期優良住宅】

 

断熱性能は まず計算 そして施工精度で決まります。

 

現場で細かく仕組みを聞くと判断しやすいかと思いますよ。


その辺のポイントはお伝え致しますとも^^



※善意=過失関係なく知らないで信じている事
 悪意=悪いと知ってて騙す事(詐欺を知っていた事)









最上階 桁の上での作業。
 
 
 
 
こちら最上階(3階)も剛床として梁の上に
構造用合板を設置して水平構面を取りますが その前に^^
 
 
 

 
まずは外周グルっと防湿シート(黄色のシート)を先張りします。
 
 
 

 
 
そして初めて その上に実付構造用合板を設置します。
 
 
 
 
 
がしゃーんww
 
 



この辺の強度は釘の種類と本数で決まりますよ。

 
さてさて これをどう収めるかと言いますと・・
 
上に見えるシート(防湿層)を内部に巻き込み垂木側と合わせるんですね。
 (クリック可)
 




赤い線が防湿層(べパーバリア)となります。確実に繋がるでしょ^^ 
 
 
この作業は厚物合板を室内に取り込み「壁~桁~垂木」と

連続した防湿層を作るための先張りなんですね。

 
これが地震や経年劣化にも強い防湿層の土台となります。
 
ちょっとしたヒトテマと時間なのですが 大切な技術です。
 
 
その後 束~母屋~垂木と施工しますが
 
途中 クライアント様にも上に上がって頂き記念にパチリw
 
 
 


 
横架材の上に置いてあるのも先張りシートです。
 

いえーい(笑
 
 
そんなこんなで上棟&垂木完了。
 
 
   



完成してからは全く分からない部分ですが

100年変わらない性能の為には大切なファクトです。

 
 
アディ押忍









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【 ハウジングアイズ 】では、飛騨高山にてパッシブな高断熱思想を用いて、恒久的な省エネ快適住宅を御提案しております。

豊かな自然に恵まれたこの飛騨を、もっと住みやすく楽しくw そして笑顔と技術を全国へ。

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